社会のコミュニティへ結びつける第一歩
2010年、地雷被害者やポリオによる女性の障害者が裁縫技術を得るために設立されたCHA。
代表であるHay Kim Thaさんは、「多くの障害者が家で生きることだけを余儀なくされ、生活に希望を失い、その環境から抜け出すことができないカンボジア社会を変えたい。」と、彼女たちを社会のコミュニティへ結びつける第一歩を提供しています。
現在では、難聴や知的障害をもつ女性の受け入れもスタート。
首都プノンペンにあるセンターでは、現在約25名で共同生活を送っています。
スキルトレーニング以外にも、料理・掃除・洗濯などの家事やクメール語・英語も学ぶことができ、自立した際に必要な「生きる力」を養うプログラムとなっています。
仕事ができる喜びは、自信と誇りに。
現在までに300名以上の障害者が新しいスキルと生きる希望を得て、CHAを卒業しました。
「新しい仕事に就くことができた」
「自分の村で生活ができる」
「障害をもっていても働くことができる」
彼女たちはトレーニングを通し、障害というハンディキャップや過去の経験を乗り越え、社会で自分の力を発揮できるチャンスを掴むことができます。
また、CHAの工房では実際に彼女たちが作ったシルク商品を販売。
プロダクトを購入していただいた時の彼女たちの喜びは、社会復帰への自信に繋がります。
多くの障害者がスキルを得る機会を
CHAでは世界各地のお客様からいただいたご注文に1つひとつ心を込めて作っています。
カンボジアのローカルNGOが減少している原因の1つは運営資金の問題です。政府からの資金援助がない中で生き残るには、自己資金力をもつことがとても重要となっています。CHAは政府や海外からの資金援助に頼らず、商品の販売利益によって団体の運営が成り立っています。今よりひとりでも多くの障害者がスキルを学べるためにも、皆さまからのご注文を心よりお待ちしております。
Cambodian Handicraft Association offers women with disabilities
HP:http://www.cha-cambodia.org/
FB:https://www.facebook.com/CHAcambodia/
2009年、大学を休学してCHAで共同生活、活動をサポートしていました。
彼女たちのそれぞれが持つ境遇を知り、それでも未来に向かって生きる姿に私自身がエネルギーと勇気を与えられました。そして、カンボジア人と同じ目線で物事を考え、共により良いものを作り上げる喜びを感じました。
社会人になって、自分のプライベートタイムにCHAの商品を日本で販売。
彼女たちと繋がっていることは私自身の元気の源と生きがいとなっていること、また日本以外でこれほどにも大好きな国、会いたい人たちがいることはとても幸せなことだと実感しました。
そして同時に、もっと近くで活動したいというはがゆい想いが募っていく日々でした。
2015年より現地ベースで本格的に活動をスタート。
ボランティアではなく、「継続」することを大切にCHAと協働することで彼女たちの作るプロダクトを広めることができればと思っています。
ハンドメイドのぬくもり、
彼女たちが心を込めて作り上げる1つとして同じものはないモノたち。
「かわいい!」
「きれい!」
「今日はどの色にしよう!」
その日のシーンや気分で選びたくなる色とりどりのアクセサリーを中心に、
身につけることでちょっぴりわくわく、みなさんの毎日のアクセントに。
CHAJAPANは、
プロダクトを通して、
カンボジアの彼女たちと身につけていただく皆さんを繋ぎます。
カンボジアのめまぐるしい経済発展、首都は建設ラッシュ。
しかし、まだまだ福祉が整っていない社会で、
ハンディキャップをもって生きていく人々もたくさんいます。
そして、草の根で頑張っている団体があるからこそ、
生きる希望や自信をもつことができる人たちがいます。
商品を販売していくことで、彼女たちの喜びや誇りとなり、
そして1人でも多くの障害者が、スキルトレーニングを通して
社会で活躍できる可能性の幅が広がることを願って。
皆さんのお力添えをいただければ幸いです。
今後ともよろしくお願いいたします。
竹村彩花